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スズキのススメ
ススメ其の弐

2代目代表の故鈴木梅雄とも交流があり、50年近くバイオリンの指導者として、現在もなお活躍されている吉田さん。鈴木バイオリンとの半生を伺った。

吉田さんがバイオリンを始めるきっかけは、父親の背中を見て育ったところにあった。 吉田さんの父親は、鈴木政吉の三男でスズキ・メソードの創始者である鈴木鎮一にバイオリンを習っていたという。そんな父親の影響で、10歳のころ自然と吉田さんはバイオリンの世界に入ってゆく。

「父の影響でバイオリンは自然に始めたけれど、当時は戦争であまり弾けなかったかな。」

そんな時代背景の中、天職といえる現在の仕事についたきっかけについて吉田さんは

「才能教育が始まる際、鈴木鎮一先生が父に「誰かバイオリンができる人はいないかって聞いたんです。そして、父が「息子がやっているから」と紹介したのがきっかけ。18の頃だったと思います。そこで2年ほど勉強し、20歳のころから指導者として働きだしました。」

まさに運命的な環境で生まれ育ち、それから約60年バイオリンとともに人生を歩むことになる。

鈴木バイオリンの工房まで行って手にした銘柄「SATASHI」

吉田さんは70歳代になった今もなお、子供たちのバイオリンの指導の多忙な日々を送っている。
そんな生活の一場面で、数十年もバイオリンにたずさわった感覚で、あることに気づく。

サークルの仲間が、高価なバイオリンを弾いていましたが、それよりもこのバイオリンの音は本当によかった。

そんなバイオリンに精通した吉田さんにバイオリンを選ぶポイントを聞いてみる。

「新しいバイオリンは、生っぽい音がする。ずっと弾き込んでいくことで音がバイオリンになじんできます。そしてそれを続けることで、音には弾き手独自の特徴が楽器にかかわらず出てくるようになります。

「バイオリンの良さは弾かなければ判らない。人間と同じで外見だけではその人の良さってわからないでしょう?
バイオリンの専門楽器店では、購入前に試奏できる店もあります。
本当に良いバイオリンに出会いたいのなら、是非そういうお店へ足を運んでもらいたいですね。」

「SATOSHI」#720 No223
吉田さんがお薦めする
スズキヘリテージ No1500 
「私の生徒には、まずは鈴木バイオリンを薦めています。 最近は、安価なものなどさまざま出回っていますが、やはり値段は質を図る目安でもあります。
ある程度安価なバイオリンは、調弦がなかなか揃わなかったり、糸巻きがすぐ折れたりなんてこともあって長持ちしませんね。 せっかく購入するなら長持ちするきちんとしたものを選ばれたほうがいいですよ。」



響きが違うんです。ほかの物と比べて、遠くで響くというか。実際、別のバイオリンを弾いて感じたのが、合奏すると判るのですが、近くで響きすぎて、周りの音が判らなくなるんです。自分の音ばかり聞こえて。

バイオリンの指導を50年近く続けて吉田さんが見出したこと。
それはバイオリンを習うことで、礼儀や誇り、人間性も育てられるということ。

「バイオリンを習っていると、指導を受ける立場としての礼儀や、続けることで上達するという達成感や向上心、人と違うことができるんだという自信や誇り、ひとつのことに没頭するという集中力までも同時に学ぶことができると思いますよ。
それは、日々の生活で大切なこと。音楽を通じて楽しく続けることが人間的にも成長できると考えています。」

「生徒の中には3歳ほどの幼い子もいます。
幼くても、ちゃんとした姿勢でしっかりとレッスンを受けています。
バイオリンを弾くことの面白さ、レッスン自体の楽しさを覚えてもらうことによって、続けることができるんです。
そして、それらを覚えるためにも良い楽器は必要ですね。」


バイオリンに栄養をあたえる。楽器を成長させる。

つめこみすぎないで、楽しくやること。
バイオリンは欧州の音楽の楽器という印象の中で、日本人でも海外のオーケストラのトップとして活躍している方もたくさんいます。
努力すれば、きっと上達します。年齢もこだわる必要ないと思います。何歳からでも始めることはできますよ。
楽しみながら繰り返しこつこつと続けていくことが大事だと思いますね。

吉田 好美さん
愛知県春日井市在住


社団法人才能教育研究会のバイオリン指導者

約50年のキャリアを持ち、70歳代となった今もなお、愛知県、三重県と忙しく各教室を飛び回り、日々バイオリン指導に従事している。

林さん
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