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「済韻」とは
政吉が第一号バイオリンを製作して以来ずっと取り組んできたバイオリン研究の成果を取り入れた製品。特に1920年代初期に入手したガルネリウスの分析から得られた成果を結実したバイオリン。1927年から1941年まで製作された。

オリジナルの「済韻」から・・・
我々は「済韻」を再現するにあたり、当社に残されていた製品の表板を外しました。一体その内側にはどんな秘密が隠されているのか?しかし、そこには何か特別な仕掛けがあるのでもなく、これといって特異なものは見当たりませんでした。それでも内側の削りはとてもきれいで、バスバーもいくぶん華奢なつくりではありましたが、そこからは政吉が精魂込めて仕事に従事したことが、ひしひしと伝わってくるような迫力がありました。
当社に現存している「済韻」の塗装はかなり退色していて、そのオリジナルな色をうかがい知るのは非常に困難です。
そこで我々は塗装に関してはこのオリジナルにとらわれることなく、むしろ自由にそれぞれの職人が思いのたけを込めることにしました。そのため既存の製品にくらべ、一本一本の塗装が若干違っています。でもそれは、我々の政吉に対するオマージュとなっていると考えています。
現代に蘇った、あたたかくて懐かしい音。
塗り上がった現代の「済韻」がどのような音が出るのか、表板のアーチさえ今ある当社の製品とはかなり違っていて、駒足を合わせるのもいつものようにはいきません。いよいよ音を出してみると、どこか懐かしくあたたかい音色がするのに驚かされました。このようにして鈴木バイオリンは「済韻」を再び世に送り出すのです。